留学先より

スウェーデンより愛をこめて

スウェーデンより愛をこめて

加藤 純悟

KAROLINSKA INSTITUTET

2014年5月よりスウェーデン・ストックホルムにあるカロリンスカ医科大学Department of Physiology and PharmacologyのCamilla Svensson講師のラボでポスドクとして働いております。カロリンスカといえば、医科単科大学としては世界最大規模で、ノーベル医学生理学賞の選考委員会が設置させることでも知られ、世界中から人・情報が集まってきます。

このラボは主に動物モデルを用いた疼痛の慢性化の機序解明と新規治療法の開発をテーマとして、世界各国から総勢十数名の研究者や学生が集まり、活発な研究が行われております。

KAROLINSKA INSTITUTET

私は大学院時代に中枢神経のアストロサイトの研究に従事する機会があり、アストロサイトが疼痛の慢性化の際にも重要な役割を果たすことを知り、そこから慢性疼痛の発症機序に興味を持つようになりました。そして、大学院在学中に研究手法を習得するためにCamillaのラボに2回滞在させてもらいました。滞在中に、ボスであるCamillaの人柄や強烈なリーダーシップに惹かれるとともに、このような国際色豊かな環境で研鑽を積みたいという強い希望が沸き、「ここで働きたいです!」と強引にお願いしたところ、快く受け入れていただいたという経緯です。海外で働くというのは自分の子供の頃からの夢でもありました。

KAROLINSKA INSTITUTET

過去の滞在もあり、今回は非常にスムーズに研究生活を始めることができました。言葉の壁は完全には取り払えないものの、親切で愉快な同僚たちに恵まれ、楽しくエキサイティングな日々を送っております。研究テーマは、ある自己免疫性疾患の慢性痛において一つの分子に着目し、動物実験および生化学的手法を用いてその分子の役割を明らかにしてゆくというものです。同時に日本でかじっていた研究も、こちらで再開できそうです。マウスを用いた疼痛研究は、疼痛の評価という点で困難を極めるのですが、このラボでは多種多様な機器を用いて総合的に疼痛を評価していくという特色があります。

ストックホルムは「魔女の宅急便」のモデルになったことでも知られ、仕事帰りに空を見上げると箒に乗ったキキが飛んでいるような気すらして、毎日癒されております。休日は水の都と称されるストックホルムの美しい町並みと、豊かな緑を家族とともに満喫しております。

日本とはいろいろな面で異なり、不自由な点も多いのは事実ですが、家族で力を合わせて乗り越えていきたいと思います。より成長した姿を皆様にお見せできるよう日々頑張ってまいります。このような身勝手をお許しいただいた森崎教授をはじめ、医局員の皆様方に心より感謝申し上げます。北欧にいらした際はぜひストックホルムにお立ち寄りください。

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慶應義塾大学医学部 麻酔学教室(直通)TEL : 03-5363-3107(内線61608)