医局長より

長田 大雅

長田 大雅
慶應義塾大学医学部麻酔学教室 医局長

慶應義塾大学麻酔科医局(正式には、慶應義塾大学医学部麻酔学教室)の大命題は、「麻酔という仕事を通し、社会に貢献すること」だと考えています。

麻酔なんてマイナーな仕事で、どうやって社会に貢献できるのでしょうか? 麻酔は、医療技術の中でも少し変わった視点を持っています。外科手術は医療に欠かすことができないものですが、患者にとってはたいへんなストレスに晒される危険な場面でもあります。麻酔はその侵襲から患者を“守る”技術なのです。患者を侵襲から守ると同時に、外科医が手術に集中できる環境をつくる。それは手術現場を一歩ひいたところから客観的に見ることになり、そこから手術室マネジメントという能力にも発展します。手術室において安全に手術が施行され、中央診療部門として調節機構が充実するということは、病院にとっては必須です。そして集中治療や緩和医療など、麻酔に関連した様々な分野も、今や病院にとってなくてはならないものとなっているのです。患者を守る技術を駆使し、しかも病院がうまく機能する…これは立派な社会貢献ではないでしょうか。 では、このような目的を実現するための医局の役割は何でしょうか?

1. 人材を育成すること

麻酔という技術を高いレベルで習得し、麻酔学を先導できるような人材を育成します。当教室は50年以上の歴史があり、指導者層が厚いことが魅力のひとつです。様々な特色を持った多くの関連施設があり、麻酔医として必要な技術と知識を満遍なく身につけることができます。

2. 育成した人材が十分に活躍できる場を提供すること

当教室は、ただ麻酔をかけるだけの労働力を提供しているわけではありません。前述のように、患者に、病院に、社会に貢献できる高い技術を持った人材の宝庫です。育った人材の能力を認め、ともに社会に貢献していただけるような病院に人材を輩出できるよう、教室員の活躍の場を創造するのも医局の役割のひとつです。

3. 生活を守ること

医師は高い志を持って仕事をしていますが、やはり人間です。あまりにも過酷な勤務はできませんし、霞を食べて生きることもできません。また、生活をしていく中では、自身の病気、家族の病気、介護、出産、育児等々、様々なことがおこります。個人の生活も多様化していますし、働き方にもいろいろなパターンがあるでしょう。これらのことに個人で対応するにはたいへんな労力が必要です。働く医師の集団・ユニオンとなることも、医局の大切な役割のひとつです。

当教室では、この三つのことを心がけ、教室員が知恵をしぼりながら運営を行っています。 男女比はほぼ半々、出身大学も様々な医師が、麻酔をはじめ、集中治療やペインクリニック、緩和医療など、多方面で活躍しています。 さあ、あなたもいっしょにやってみませんか?

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慶應義塾大学医学部 麻酔学教室(直通)TEL : 03-5363-3107(内線61608)