区域麻酔学会報告

区域麻酔学会に参加した青木真理子先生に、学会の様子を報告していただきました

学会名:日本区域麻酔学会第9回学術集会
開催日:2022年4月15・16日
開催場所:沖縄コンベンションセンター

今年の区域麻酔学会は、コロナウイルスの感染状況を鑑み、ハイブリッド形式で開催されました。講演やシンポジウムは、現地に加えてライブ配信やオンデマンド配信がありましたが、神経ブロックのハンズオンワークショップは現地のみで行われました。感染予防のために定員数を大幅に制限し、事前登録しないと参加できないという対策が取られていました。ハンズオンは、実際に自分で手技を体験できること、またインストラクターの先生に直接指導して頂けることがメリットであるので、早くコロナ禍が落ち着いて、多くの人が気兼ねなく現地参加できるようになるといいと思います。

私は、「脊髄くも膜下麻酔後の硬膜穿刺後頭痛を生じた患者に翼口蓋神経節ブロックを施行し、奏功した2症例」についてポスター発表をいたしました。

また学会翌日の4月17日には、J-RACE(日本区域麻酔検定試験)が同じ会場で開催され、私の同期も何人か受験していました。高齢化社会で重篤な合併症をもつ患者が増えたり、最近ではコロナ陽性患者の緊急手術を担当することがあったりと、日々の臨床の中で全身麻酔を避けたいと思う症例に遭遇する機会も増える中、区域麻酔の知識・技術を身につけることは、麻酔科医として有力な武器になると思います。私も機会をみつけて受験し、研鑽していきたいと思います。

青木真理子

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