福島賞受賞コメント

2023年1月に行われた新年教室研究会で、星野麗子先生が2022年の『福島賞』を受賞されました。

論文タイトル:Effect of repeated transforaminal epidural low-dose dexamethasone injections on glucose profiles of diabetic and non-diabetic patients with low back pain.

論文掲載誌:Journal of Anesthesia. 2023;37(2):261-267.

受賞コメント

2022年12月、Journal of Anesthesia (JA)に論文が受理され、医局内で栄誉ある福島賞を頂きました。論文作成にあたり、小杉先生をはじめ、ペインチームの皆様、森﨑教授には多大なるご指導をいただきましたので、この場をかりて感謝申し上げます。

この研究は、繰り返し行われる神経根ブロックにおいて、低用量デキサメタゾンは、耐糖能異常を引き起こすかというものを、慶應義塾大学病院と院外のクリニックで前向きに調べた研究です。結果は、糖尿病群、非糖尿病群いずれにおいても耐糖能に統計学的な有意差はなかったというものになりました。

実際の論文作成では、英語論文の作成が初めてだったこともあり、論文の構成や内容のみならず、英語での表現に悪戦苦闘しました。様々な論文を参考にし、小杉先生のサポートのもと、なんとか仕上げることができました。

福島賞は、麻酔学教室の第3代教授である福島和昭先生が、医局員の国際的な学術活動を支援する目的で、私財を投じて創設された基金から成る賞です。このような福島先生の思いの詰まった賞を頂く事になり、大変光栄に思うとともに、頑張ってよかったと大きな励ましをいただきました。この気持ちを忘れず、今後も高みを目指して精進していきたいと思います。

最後になりましたが、私は今、痛み診療センターでの外来診療と、手術室での麻酔業務に携わっております。レベルの高い二つの分野でバランス良く仕事をさせていただけているのは、慶應義塾大学病院ならではだと思います。また、育児中であることから医局には勤務調整もしていただいており、本当にありがたい環境だと思っております。この場を借りて感謝申し上げます。

星野 麗子

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